[ましこのひとvol.1] 自転車に乗るから出会える、新しい風景と自分

ましこのひと2017年03月07日
[ ましこのひとvol.1 ]  益子町で暮らす人に「ましこの暮らし」について聞く。

益子地区でエビコ―サイクルを営む大塚隆さんと息子さんの荘一さんに、仕事や活動内容についてお伺いしました。

 

 『エビコ―サイクル自転車修理』の画像

  

Q.1 どんな活動をしていますか? 

空気を肌で感じながらひとこぎ。自転車は、移動手段というより楽しみのひとつ。

中学生用から競技用までの幅広い種類の自転車の販売や修理を行う自転車屋「エビコ-サイクル」を息子と二人で営んでいます。

一人ひとりのお客様のライフスタイルに合った自転車の選び方や乗り方、保管の仕方などを丁寧に提案するように心がけています。都会では、お客さまも多くゆっくり話しながらの応対はむずかしいと思いますが、益子では1時間が普通ですね(笑)。

車では5分で済むところも、自転車では30分かかります。時間もかかるし目線も変わり、新しい発見があったりします。益子から海までは、約60キロメートルなので休憩を取りながら4時間で着きます。自転車は単なる移動手段ではなくて、ストレスを発散し、楽しむものとして考えています。

また、自転車をより楽しんでいただくために、自転車チームの活動や、「ポターリングましこ」という自転車イベントの運営も行っています。

 

Q.2 はじめたきっかけはなんですか?

自転車チーム発足のきっかけは、「もっと楽しんでほしい」というお客様への思い。

お客さまとの対話の中から、「せっかく買った自転車をもっと楽しみたい」という思いを実現するために一緒にサイクリングに行く事になりました。それが、今年27年目になる自転車チーム「チューリングましこ」の始まりでした。おそろいのユニフォームは、知り合いであった益子在住の絵本作家のいわむらかずおさんに依頼しデザインを作っていただき、ねずみのイラストからチーム名は「チューリング」と娘が命名しました。ねずみだけに冬眠している期間もありましたが、今では、毎週土日の早朝に益子周辺でサイクリングをしています。

『チューリングましこ』の画像

 

Q.3大切にしていることはなんですか? 

仲間で走ったり、近所の絶景を目指したり、旅先で楽しんだり…。一人ひとりに合った提案を。

自転車は、集団で先頭を交代しながら走ることにより風の抵抗が減り、楽に走れるようになります。何より、仲間と励まし合い、楽しみを共有しながら走ることは、1人で走るそれとは一味もふた味も違ってきます。

チューリングましこでは、走りのマナーも身につけることと、初心者を中級者にすることを目標としており、中級者になれれば会社の同僚など仲間内でツーリングに出かけるときのリードする役になれるため、出かける選択肢が増えます。

初心者の人には、近場で風景が美しい「大郷戸ダム」や「道の駅」など目標を決めてそこまで頑張ってみよう、と声掛けを行い、すっかりハマっている人には、電車や飛行機で自転車を運んで旅先で楽しむ贅沢案を提案します。おせっかいでも、自転車をより楽しみながら続けてほしいと思っています。

 

Q.4 今後の目標を教えてください? 

恵まれた土地柄を生かして、益子町を“自転車の聖地”にしたい。

益子は、車通りが少なく安全な道路も多いので、自転車を乗るには非常に適した土地だと感じています。小貝川沿いには、最近整備されたサイクリングロードもあります。地形は、農地に囲まれた平地あり、多数の山越えルートで激坂あり、豊かな自然あふれるダムや自然公園ありで、目的地になるカフェやパン屋さんもたくさんあるのでバリエーション豊かなコース設定ができます。最近オープンした道の駅や、季節ごとに楽しめる大規模花畑や紅葉も楽しみですね。のんびりと散策するのも良いし、短いコースを数周まわるレースもやってみたいですね。やりたいことが、たくさんあります(笑)。

 『エビコ―サイクル ポターリング』の画像

「ポターリングましこ」は2016年で4回目、ママチャリOKのどなたでも参加できる自転車イベントです。おいしいスイーツやランチを目指して観光エリアから豊かな里山、激坂までの多彩なポイントを回るコースを散策します。自転車で爽快に駆け抜けた後の食事は最高です。400名の参加者をおもてなしするスタッフとしての参加もできます。

 


『エビコ―サイクル プロフィール』の画像

  エビコーサイクル

  〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子789
  TEL 0285-72-3155