[ましこのひとvol.7]道の駅をきっかけに起業!管理栄養士のお惣菜屋さん

ましこのひと2018年08月14日
[ ましこのひとvol.7]  益子町で暮らす人に「ましこの暮らし」について聞く。

管理栄養士のお惣菜屋さん tentekoの髙木香織さんにお話を伺いました。

『髙木香織さん』の画像

 

Q.1 どんな活動をしていますか?
 
管理栄養士のお惣菜屋さんとして、道の駅ましこにお弁当やお惣菜を納品しています。その他に、益子朝市などの催事に出店したり、健康セミナーや料理教室の講師としてお話しさせていただいたりしています。
お弁当には地元の野菜をたっぷり使用することを心がけており、「バランスよく、いっぱい食べよう」をコンセプトに活動しています。 催事に出店するときは、地元である益子町山本地区でとれたいちごやブルーベリーのスムージーや、秋野菜のがんもをその場で揚げてあつあつで提供しています。11月からの新メニュー、さつまいもとりんごのクレープとあったかミネストローネもおススメです。
 
『いいとこどり弁当』の画像
 
Q.2 はじめたきっかけはなんですか?
 
私は、益子町山本地区で子どものころからお囃子会に所属し、練習やお祭りに参加したりしていました。社会人になってからも、お寺の雅楽会や若手農業団体ある4Hクラブの活動にも参加するなど地元のつながりが強かったこともあり、地域が大好きでした。
 
当時勤めていた会社の転勤で、茨城県に4年、東京都に2年住んでいましたが、いつかは地元に戻りたいと考えていたんです。 ちょうどその頃、山本地区の山深いダムの近くに、「山郷のめぐみ」という地元の農家のお母さんたちが営む農村カフェがありましたが、担い手不足により営業をお休みしていて建物は使用されなくなっていたのを知りました。それと同時に、建設が予定されていた道の駅ましこのオープン準備として、出品者登録の募集があり、このタイミングで帰ろうと思ったのです。
道の駅に出品者登録をしてからは、山郷のめぐみをお借りしてお惣菜を作り、道の駅ましこの実証店舗で開催される益子朝市に、5か月間毎月出店しました。最初は売れるか売れないか心配していましたが、直接テントで販売することでお客様の生の反応を見ることが出来て良い経験になりました。売れないときは、落ち込みましたが、「おいしかったから、また買いに来たよ」と言ってもらえると何倍も元気になりましたね。
 
『tenteko』の画像
 
Q.3 一番大切にしていることはなんですか?
 
田園風景が広がる田野地区では豊かな食材が生産されています。地元の食材を使って、栄養士の視点で新しいレシピの開発をするようにしています。そういった新しい食べ方の提案を通して、外の方には益子町産の食材に親しんでいただきたいと思いますし、地元の方には食べなれた食材をより健康的に食べて欲しいと願っています。
例えば、「そばいなり」はいなりずしの中身におそばを詰めている料理ですが、自然薯が練りこまれているおそばは伸びにくいのでこういった料理に適しています。
また、栃木県民になじみの食材であるモロは煮付けやがから揚げが定番ですが、インドカレーに入れるとおいしいのでモロのマスタードカレーとして新しい食べ方を提案しています。さらっとしていますが辛くてやみつきになりますよ。
 
 
Q.4 今後の目標を教えてください
「山郷のめぐみ」はもともと地域を活性化しようという目的で作られた場所でしたし、活用を望まれていました。ゆくゆくは、お弁当やお惣菜だけでなく飲食店として営業していきたいと思っています。
田園が広がる自然豊かなロケーションを生かして農家さんとコラボしたお料理教室など、食育の活動もしていきたいです。
 
『季節の地元食材を生かしたレシピ』の画像
 
 
【管理栄養士のお惣菜屋さん tenteko】
 
道の駅ましこなどに地元野菜たっぷりのお弁当、お惣菜を納品しています。季節の地元食材を生かした新メニューもお楽しみに。
(写真:2016秋の新メニュー「さつまいもとりんごのクレープ」
 
 
※ 本記事の内容は2016年10月時点のものです。