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[ましこのひとvol.2]薪を燃やして焼き上げる、登り窯の自然の風合いを大切に。

[ましこのひとvol.2] 益子町で暮らす人に「ましこの暮らし」について聞く。

益子地区で川尻製陶所を営む陶芸家の川尻琢也さんに仕事や暮らしについてお伺いしました。

 『川尻琢也さん』の画像

 

Q.1 どんな活動をしていますか? 

薪を燃やして焼き上げる、登り窯の自然の風合いを大切に。

益子町の中心部からほど近く、城内地区で川尻製陶所を両親と営んでいます。益子町は、全国から陶芸家を目指して移住される方が多く、現在でも400名を超える陶芸家がいると言われています。北海道出身の私の父もその一人で、50年程前に移住しました。自宅にある工房で陶器を成形し、登り窯で焼き上げる伝統のスタイルで作陶をしています。

2か月に1回のサイクルで窯を焚くため、それに合わせて土もみ、ろくろでの成形、乾燥、絵付けなどの工程を組んでいきます。登り窯は、自然の傾斜を利用して作られた窯で、薪を燃料にして焼成します。現代の主流である、ガス窯や電気窯と比べると、24時間以上絶やさずに薪をくべ続けなければならないため、重労働ではありますが、炎や灰の微妙な加減によって現れる絶妙な色味にこだわっています。自然に近い環境で焼くため、同じ条件は一度としてなく、毎回炎の調整は緊張しています。特に最後の15分程の焼成時間の差が、2か月間の仕事の出来を左右することになります。

 

Q.2 はじめたきっかけはなんですか?

原点は幼いころからの慣れ親しんだ、当たり前にものを作れる環境。

子どもの頃から、ものづくりが好きで、いつも身近にある物で何かを作って遊んでいました。中学生ぐらいから、ものづくり関係の仕事に進みたいと考えるようになり、その後竹細工や木工などいろいろな分野に挑戦しながら自分に合っているものを探していました。結局、何をやっても面白かったので実家の空間を利用できる陶芸の道に進もうと決めました。大学3年の時でした。物心ついたころから慣れ親しんだ、粘土や登り窯がある環境が私の原点だったのかもしれません。卒業後は、益子町にある栃木県窯業技術支援センター、沖縄県読谷村の北窯與那原工房での3年間の勤務を経て実家に戻り、川尻製陶所を始めました。私は、長年陶芸を行っている両親の仕事を補うように、ブログを始めるなど、ソフト面の充実を図ってきました。自宅には妻と幼い娘もいるため、家族が一体となって仕事をする環境は日々、喜びを感じることが出来ます。

 『窯詰作業』の画像

 

Q.3  大切にしていることはなんですか?

震災を乗り越え、息を吹き返した登り窯。

益子に戻った翌年に発生した東日本大震災では、益子周辺も多大な被害がありましたが、私の家でも登り窯が壊れてしまい深刻な問題でした。それまで長年使用し続けてきた登り窯なしでは将来を考えることもできずに、落ち込みました。しかし、すぐに自分たちで修復に取り掛かり、なんとか完成させることが出来ました。震災から6年たった今も、順調に器を焼き上げています。今後も伝統の登り窯はこだわって続けていきたいと考えています。

 『塩壺』の画像

  【塩壺】

益子の土は砂分が多い特徴がある。土自体が呼吸しやすいので、自然に調湿し塩が固まらない。

さらに土に小石を入れ、内側も釉薬をかけずに焼く焼き締めで仕上げることで調湿効果を高めている。

 

Q.4 今後の目標を教えてください?

「ゲストハウスnobori」で可能性の幅を広げたい。

実は、現在使用している登り窯の隣にももうひとつの登り窯がありました。震災で壊れた後に修復して2年程使用していましたが、やはり調子が悪かったため壊すことにしました。そして、そこを宿泊できる空間として父が3年間かけてコツコツと、ハーフセルフビルドしています。始めは、窯焚きを手伝いに来ている人が休む場を整えるために作っていましたが、形になるにつれて夢が広がり、いろいろな方に泊まって欲しいと考えるようになりました。陶芸教室をしながら宿泊も出来ますし、窯焚きの日には炎が入った窯を間近で見ることも出来ます。農家さんや友人に協力してもらえば、夏はホタルを鑑賞しに出掛けたり、川に魚を捕りに行くことも出来ると思います。益子の夜の静けさは、泊まってみないと感じられないと思います。今後の可能性を楽しみにしています。

 

『ゲストハウスnobori』の画像

【ゲストハウスnobori】

陶芸の里の小高い丘の上に佇む、登り窯を改築したゲストハウス。壁には実際に登り窯で使用していた耐火レンガと土を使用しています。自然豊かなロケーションにありながら益子の中心部、焼き物の販売店の通りや陶器市の会場まで徒歩5分という立地も魅力。

洞窟の中のような、登り窯の中のような宿で、子ども心をくすぐるワクワク感と、ほら穴の中に入ったような落ち着いた安心感があるようなお部屋です。

 〒321-4217

栃木県芳賀郡益子町益子4327

TEL 0285-72-0309

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは総務部企画課 地方創生担当です。

〒321-4293 栃木県芳賀郡益子町大字益子2030番地

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